Panasonicルームエアコン吹き出し口右側からの水漏れ対応のついでにエアコンクリーニングです。
当初お客様は汚れが原因で水漏れしているからエアコンクリーニングした方がいいと考えたそうでうちに依頼がありました。
購入後一度もクリーニングした事はなく、カビが目に見えるほど発生していた事もあり思い切って依頼してくれたそうです。
実はPanasonicのこのタイプのエアコンは汚れが原因で水漏れするのではなく、綺麗な状態でも水漏れする事がある機種だとお伝えしました。
天下のPanasonicがそんな事もあるんだねとお客様はびっくりされていましたが、これは事実です。
もちろん汚れが原因の水漏れもありますのでそこは現場での判断になります。
早速分解していきますが、吹き出し口からすでにカビが見えています。
細かい作業内容は割愛しますがドレンパン 、シロッコファンを外すと見えてきますが、エアコン内部の樹脂部分にもカビが付着しています。
カビがたくさん飛んでいたのが想像できます。
分解したパーツは外で洗います。パーツも高圧洗浄器で洗いますが、樹脂製品にはやっぱりカビキラーが一番効きます。
洗浄は特に問題なくおわりました。
さて問題はここからです。
Panasonic製ルームエアコンによくある水漏れですが、吹き出し口右側からの水漏れ対応です。
専用の部品が売られてはいますが(メーカーにしかありません)最近はそれは使わずにブチルテープで対応する事が多いです。
クリーニング後組み立てる前にこの作業をやります。
↓赤丸でかこってある所が問題の箇所です。
今水が滴っていますね。おそらく今組み立てると水漏れします。
この水の流れはよくない位置です。
これをブチルテープを貼り貼り付けてこの流れに変えます。↓
赤丸でかこってある部分がいい流れの角度です。この角度に導いてあげれば綺麗にドレンパンに落ちるでしょう。
三角の部分に水が流れてしまうと、残念ながらPanasonic特有の水漏れが発生してしまいます。
この症状に悩まされているエアコンクリーニング業者さんが非常にたくさんいらっしゃいます。
このブログが何かの参考になればと思います。
この後元どおりに組み立てて試運転しましたが、水が漏れてくる事はありませんでした。
慣れるまではテープの切り方やテープを貼り付ける位置、角度が難しく感じるかもしれませんが、何度も何度もやっているうちに覚えてきますので是非チャレンジしてみて下さい。
お客様に心配かける事もなくなりますし、何より自分自身が不安を感じる事がなくなります。
ピンチはチャンス。この機会に是非。
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SANYO製パッケージエアコン修理です。
最近よくブレーカーが落ちるとの依頼で見に行きました。
順調に動く日もあれば一日2、3回落ちる事もあり、困っているとの事でした。
飲食店でしたので、もう沖縄はクーラーがないと大変な時期ですからね、迅速な対応が必要です。
お客様に雨降りによく落ちますか?と聞いてみましたがそうではなく、晴れた日でも落ちると言っていました。
雨による漏電ではなさそうです。
沖縄でよくあるのがヤモリが室外機の基板をショートさせたり端子台でショートしたりしています。
三相200vで感電ですから一たまりもないでしょう。
早速室外機を開けてみると、原因がヤモリかどうかは分かりませんが見事に端子台が焼けていました。
赤丸でかこっている所が問題の箇所ですね。
サンヨー製品は今はパナソニックが扱っていますので、パナソニックから部品を取り寄せます。
メーカーによると、端子台だけではなく、基板2種類の同時交換になると言われたのでそのようにお客様にお伝えし、そのまま発注をかけました。
後日再度訪問し基板交換開始です。
基板の交換の際は抜いたコネクタを新しい基板に全く同じように挿す必要があります。
仮に間違えて別のコネクタに挿してしまうと新しい基板まで破損してしまう恐れがあります。
なので細心の注意が必要です。
端子台を変える際、端子と電線が焼けてしまっていたので、焼けている電線部分は切り落とし、新しい端子を圧着しました。
すっきりしましたね。新品なので当たり前ですが。
続いて基板交換ですが、先ほどの事を注意しながら古い基板からコネクタを外し、そのコネクタを新しい基板に挿し替えていきます。基板2枚でコネクタ20本ぐらいでしょうか。
十分な注意が必要です。
この2枚ですね。基板交換は特に問題なく完了ですが、サンヨー製基板はここから要注意です!
基板交換後そのままでは運転しません。リモコンに設定中の表示が点滅し、運転できなくなります。
三菱製の基板交換後はディップスイッチを元の基板と同じようにon・offを合わせればいいように、このサンヨー製品はこの小さな8本足の部品を古い基板から外して新しい基板に挿し替える必要があります。
小指の先ぐらいの大きさでなおかつ同じようなのがいくつかあるので戸惑うかもしれませんが、これ以外はろう付けされていて外せなくなっているのですぐ分かるでしょう。
この写真では見づらいですが、ちゃんと挿す方向が決まっていますので、必ず抜いた向きと同じ向きで挿し込んで下さい。
どの向きでも挿せるので要注意です。
それが終わればブレーカーを上げる前にメガーで絶縁抵抗を測り、問題がなければブレーカーを上げ試運転です。
無事にブレーカーも上がり、エラー表示もなく室外機も回り出し、室内機からは冷たい風が出ていました。
これで一通りの作業が完了です。
ご依頼ありがとうございました。
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