北谷町美浜にて三菱製パッケージエアコンエラーコードU8の修理です。
今回の機種が室外機型番PUZ-ERP160LA2となっております。
U8という事なので内容は以下の通りです。
エラーコード U8
室外ファンモーター回転異常
室外ファンモーターの不具合で回転数が異常に上がった事により制御基板がやられて
このエラーが出ます。
この時、安く済ませたいがために基板だけ変えてみてそれでダメならファンモーターも交換しようと
考える人がいますがそれはよろしくないです。
そもそもこのエラーはファンモーターの異常で基板がやられているので、基板だけ変えて運転をかけてしまうと
運が悪ければ変えた基板もダメにしてしまう場合があります。
ありますというか大いにあり得ますので気を付けて下さい。
なぜかと言いますと、根本的に悪いのがファンモーターで、そのせいで基板がとんでるので基板だけ変えても動く
はずがありません。(まれに動くかも)
このエラーの原因である回転数が異常なファンモーターを、回転数が正常なファンモーターに変える必要がありますね。
メーカーに問い合わせても室外機制御基板とファンモーターの同時交換と必ず案内されます。
続いて作業に移りたいと思います。
今回の機種は室外機がダブルファンなので、ファンモーターを二つ交換する必要があります。
制御基板は一枚だけでした。
製造年月日は2015年と記載されているので3年前の機種になりますが、U8のエラーが出ていました。
羽根はこの後使うので慎重にモーターから外していきます。
シャフトが外しにくい場合は、CURE556やWD40などの潤滑油をシャフトと羽根の接続部に浸透させると外れやすくなりますよ。
ファンモーターが外れました↓
上の写真だと少し見づらいですが、基板もすでに外しています。
外したファンモーターと基板↓
外したコネクターは全く同じ場所に挿し直さなければならないので必ず覚えておきましょう。
ちなみに古い方のファンモーターは防錆処理が施されていたので色味が違いますが、中身は全く同じものです。
基板の裏側には放熱をしやすくするようにシリコンを塗ります↓
このシリコンは基本的には新しい基板に同梱されています。
満遍なく薄く塗ります。
ファンモーター・基板交換後↓
順番が前後してしまいましたが、室外機の制御基板を交換する際に必ず必要なのがこの機能切り替えスイッチの入り切りです。
新しい基板はこのスイッチが全てoffになっているので、現地で元々ついていた基板と照らし合わせながら同じようにスイッチを入り切りしていきます。
こちらは新しい基板なので全てoffになっている状態です↓
細かくて分かりずらいですが、SW6の部分の2・4・8のスイッチがオンになっています↓
元の基板がこのようなスイッチだったので全く同じようにしました。
この後組み立て直し、試運転に移ります。
修理の場合はこの試運転の瞬間がいつも緊張します。
新品のエアコンは設置したら動いて当たり前なので心配はありませんが、修理の場合は試運転しみるまでわからない
ところがありますからね。
この日は部品交換後問題なく動作していました。
これで一件落着です。
最近エアコンクリーニングより取り付けと修理の方が多い気がします。
そろそろ年末の足音が近づいてきました。年末が近づけばエアコンクリーニングの方も忙しくなりそうですね。
何より設置も修理もクリーニングも、選んでくれるお客様がいるからこそオフィスKがあるという事を
肝に銘じて今後も精進していきたいと思います。
今回のご依頼ありがとうございました。
エアコン修理ならオフィスKまで 098-989-1213 オフィスK
先日、那覇市にある本屋さんからの問い合わせでお店のエアコンが動かないから見て欲しいとの依頼がありました。
今すぐに来て欲しいとか、今日中に直して欲しいというわけではありませんでしたが、沖縄ではクーラーが必要な日もそろそろ出てきましたので早めに対応して欲しいという依頼でした。
その頃ちょうど妻が第二子出産直後で入院していて、長男の寛之丞の保育園もお休みだったので寛之丞を実家に預けて作業に行ってまいりました。
先日の問い合わせの時点でリモコンにエラーコードが出ていると聞いていたので、そのエラーコードを読み上げてもらいましたところ、以前別のエアコンを修理した時のエラーコードと同じ
の文字が出ていたそうです。
のエラーコード表から検索すると
室外ファンモーター回転数異常
となっています。何が原因かはわかりませんが、室外機のファンが異常をおこしていてそれにともなって室外機の基盤がショートして異常が出たので室内機のリモコンに異常コード『U8』が出ていたとそういう事でしょう。
これからばらしていきます。
が、ばらす前に必ずブレーカーを落としましょう。
今回のエラーコード『U8』が出た場合は、室外機のファンモーターと室外機プリント基盤の両方を同時に交換する必要があります。
エラーコード表では
U8 | 室外ファンモータ回転異常 |
と出ますのでファンモータのみを変えればまた動き出すと勘違いしてしまいそうですが、実は同時に基盤も変えないと室内機リモコンに『U8』のエラーコードは表示されたまんまなんです。
かくいう僕も、一番最初にこの『U8』のエラーコードの修理をした時にファンモーターだけを変えて動くものだと思い込んでしまい、ファンモーターの交換だけをして直ったと思い込み電源を入れてみたところ、見事に『U8』のエラーコードが点滅していました(//∇//)
さすがに慌てましたが、すぐにメーカーに再確認の電話をしてところ、
『U8のエラーコードの場合はファンモーターとプリント基盤の同時交換が必要ですよ』
と言われました。
メーカーにプリント基盤の在庫があったのでそのまま取りに行き、交換すると『U8』のエラーコードが消え、エアコンが稼働するようになり、修理完了でした。
今回はそんな教訓もしっかり頭に入っていますので、抜かりなく両方とも持って現場に行きましたよ。
基盤を外す時に抜かなきゃいけないコネクターが多いので気をつけましょう。
せっかく新しい基盤に交換したのにコネクターさし間違えたらまた基盤がショートしてしまうので気をつけましょう。
基本的にはコネクターは色ごとに分かれているし、違うコネクターはささらないようにはなっていますが、十分に注意しましょう。
今回はファンモーターがなかなかとれなくて手こずりました。ファンモーターから出ている芯棒とファンががっちりくっついてしまっていました。
右側が新しいプリント基盤とファンモーターで、左側が古い物です。
ファンモーターからとりつけ、ファン、そして基盤を組み立てていきます。コネクターのさし忘れ、さし間違いに気をつけましょう。
組み立て完了後、ブレーカーをあげるとさきほどまで室内リモコンに表示されていた『U8』の表示が表示されなくなり、スイッチを入れると無事にエアコンが機能するようになりました。
片付けをしている間30分ほど試運転していましたが、エアコンからは快適な冷風が出ていてお客様も満足してくれた様子でした。
業務用エアコンが効かなくなったから買い替えとなると40万~50万の話になってきますが、修理で対応できる場合もありますので一度ご相談下さい。
ちなみに、今回の修理費用はメーカーさんより2万円以上安くなっています。やる事は全く同じですが、メーカーがやるのと僕たちのようなエアコン業者がやるのでは料金が全然違います。
高くてもメーカーに任せた方が安心という方ももちろんいらっしゃいますので、どちらがいいとかどちらが正解とかの話ではなくて、メーカーじゃなくても対応できる業者がいると思っていただければ幸いです。
これからクーラーをつける日が増えてくると思いますので、匂いが気になったらエアコンクリーニング、動かなくなったら修理・買い替えといった案件が増えてくると思いますので早めのご予約をお勧めいたします。
ダイキン製のエアコンの修理も違うところでやりましたので、近日中にそちらもアップしたいと思います。
また別の現場では家庭用の壁掛けエアコン30台の取り付けと業務用エアコン1台の取り付けも同時進行しています。
こちらの現場は介護施設を開業されるそうで、各部屋に1台づつの取り付けとなっています。
こちらの方もそろそろ引き渡しの時期なのでバタバタしていますが、終わり次第アップしたいと思います。
オフィスK 098-989-1213
Panasonic製のルームエアコン の一部製品で、本体右側からの水漏れが確認されています。
これまではなんともなかったのに、エアコンクリーニングをした後から水漏れが発生しました。
エアコンクリーニング業者さん焦りますよね。
ドレンの詰まりならほとんどの場合外のドレンホースを吸いだせば汚れが取れて解消する事が多いですが、この水漏れは原因が分かりません。
急に漏れて来るんです!だから厄介なんです。
漏れてくるというよりは垂れてくるという表現の方が適切でしょうか。
多く垂れてくる時もあれば少ししか垂れてこない時もあるし、本当に気まぐれな水漏れです。
ただ、僕らエアコン屋にはそんな気まぐれ通用しませんよね。クリーニング直後に漏れてきたとなればお客様は僕らのせいだと考えるのが普通ですし、僕でもそう考えると思います。
僕も最初の頃はかなり焦りましたが、このPanasonic製のエアコンを今夏100台ぐらいクリーニングしてきた今では、5分で水漏れを止める事が出来るようになりました。
エアコンクリーニング業者の皆さん慌てないで下さい。貴方が悪いんじゃないんです!
このPanasonic製のエアコン、実はリコールが出ていて実際に対応パーツまであるんです。
(平成30年5月4追記 メーカーで数百円で購入できるそうです。リコール品なのに修理業者の負担というのは謎ですが。。。)
↓こちらも参考にしてみて下さい(平成30年7月1日追記)
決定版!Panasonic家庭用エアコン本体右側からの水漏れ~パート2
対応パーツを用意しているという事は、メーカー側も把握しているという事ですよね。ただ、これだけ世に出回っている機械一個ずつ対応するのが難しいから申告してきた人にだけ対応しているという事でしょうか。
某ガスメーカーみたいにCMなんかでやってくれればいいのになとは思いますよね。
水漏れの場所ですが、ドレンパンのプラスチック部と本体のプラスチック部の接続部分に問題があるようで、上から流れてきたドレンがそのまま下のドレンパンに流れていけば問題ないのですが、その一部がどうやら接続部の隙間をつたって外に漏れてきているようです。
なのでドレンホースが外れていたりドレンが詰まっている水漏れのようにジャージャー漏れてくるわけではありません。
そうは言っても、実際の真夏の現場で部品が届くまでの2、3日間エアコンを止めておく事なんてできませんよね。
そこで僕は即席の対処法としてブチルテープを1cm×2cmぐらいにカットして、接続部に貼り付けて上から流れて来るドレンを直接ドレンパンに誘導する方法をとっています。
(※2018年8月1日 ↑真下から見た問題の箇所)
(※2018年8月1日追記 ↑ブチルテープはこれぐらいの大きさにカット)
(※2018年8月1日追記 ↑問題の箇所にブチルテープを実際に貼りました)
(※2018年8月1日追記 ↑ブチルテープを貼ってドレンパンを戻したところ)
後ろ側があんまり長いとファンに当たって音が出ますので気をつけて下さい。
ブチルテープ以外でもできなくはないと思いますが、なるべくはがれないテープじゃないとドレンパンに流れて詰まってしまっては意味がありませんからね。
ブチルテープは一度貼ったらはがさない事を前提に作られているので、粘着力が抜群です。
ブチルテープって何?って方もいらっしゃると思いますので説明します。
単純に説明すると防水・防湿・高接着性・耐候性に優れたテープで防さび効果に優れていて、防水工事などに広く使用されているようです。
僕は空調部材屋さんで購入していますが、ホームセンターなんかでも売っているみたいですよ。
こちらが僕が使っているブチルテープです↑
是非試してみて下さい。
メーカー側はこのリコール対象モデルを数年間のモデルに限定しているようですが、実際の現場ではもうちょっと年式に幅があるように感じます。
エアコンなんてどれも似たような作りに見えますが、ほんの数ミリ何かが違うだけでエアコンクリーニング業者を悩ませる事になるんですから怖いですよね。
日々違う機種のエアコンクリーニングですが、今ではこのPanasonic製のエアコンに愛着すらわいています。
不思議ですよね、水漏れが続いた時はこのエアコンに当たるのが怖かったんですけどね。
数をこなせば経験値がなんとかしてくれる事を信じて頑張りたいと思います。