ビルトイン型エアコンクリーニングです。
業務用エアコンには様々な形状がありますが、代表的なのは天井カセット4方向型(天カセ)と天井吊り型(天吊り型)だと思いますが、今回のビルトイン型というのは本体は天井面に設置しますが、吹き出しは天井内をダクトで通し、本体と離れたところに吹き出し口を設けて設置するタイプです。
部屋に間仕切りが多い場合や柱があって風がうまく行き渡らない場合はこのビルトインタイプを選ぶ方が多いかと思います。
さて本題です。今回のエアコンは那覇市にある飲食店の厨房に設置されていました。SANYO製のエアコンで今回が初めてのエアコンクリーニングだそうです。
下から見えている時点で埃が目に入りました。フィルターは写真の通りです。
拡大してみると分かりますが、かなり厚めの埃の層ができています。ここまで層ができるのはなかなかです。
あ、ここでビルトインタイプのエアコンの分解の仕方ですが、天吊りと天カセの応用だと思ってもらえればいいでしょう。
どういう事かというと、内部のシロッコファン、ファンモーター、ドレンパン 、熱交換器の形状は天吊りタイプで、ドレンアップポンプがついているのでそこだけは天カセタイプです。
今の話をまとめると天吊りエアコンにドレンアップポンプが付いているだけですね。今気付きました。
分解を進めていくとドレンパン を外すところまで来ました。ドレンパン を外すと熱交換器が見えてきます。熱交換器に埃のヒゲが生えていました。
これが目詰まりの原因です。
この写真の部分が熱交換器と呼ばれる部分ですが、ここが目詰まりすると風を吸い込む事ができなくなり、その結果冷たい風(温かい風)を吐き出す事が出来なくなるわけです。
エアコンというのは吸い込んだ空気分しか吐き出す事ができないので、ここの目詰まりが超重要です。
日常のお手入れで熱交換器の清掃はできないと思いますが、せめてフィルターだけはこまめに洗っておく事をおすすめします。
さて、分解した部品の洗浄風景は他のブログにたくさん載せているので割愛させていただきます。
いきなり熱交換器のクリーニング後に飛びますが、写真を見ていただければ分かると思いますが、ヒゲが取れたのはもちろんですが熱交換器の色も綺麗なシルバーに戻っているのが分かりますね。
これで熱交換器の目詰まりはほぼ解消できました。
この後組み立てて試運転をしましたが、見違えるほど風が強く出ていました。
これからは年に一度の定期的なエアコンクリーニングをオススメします。
お引越しついでにエアコン完全分解クリーニングと取り付けになります。
今回はお客様自ら外してきたエアコンを新居にて完全分解クリーニングしてからの取り付けとなります。ポンプダウンきちんとできていればいいのですが。
一応念のためR32のガスは持ってきています。
まずは分解からですが、今回の長府製のエアコンはドレンパン 一体型になっていますので、壁にかかっている状態よりとても分解しやすいです。
前面の化粧パネルを外し、フィルターも取ってカバーまで外したらまずは基板を外しましょう。基板を外す際には、赤丸でかこってあるファンモーターのコネクターを抜きましょう。後は抜かなくても全部一気に外れます。
完全分解まで10分ぐらいです。やっぱり取り外してある状態だとやりやすいですね。
そのままクリーニングしたらブロワーで水気を吹き飛ばし、この日は天気が良かったので少しの間天日干し。
乾いたら組み立てて次は設置にうつります。
配管は左出しです。天井との寸法を測ってみたところカーテンレールにかかる事もなく、綺麗に収まりそうです。
壁材が薄いベニヤのみだったので、その奥にあるコンクリートに穴を開け、長さ75mmのコンクリートビスで背板をがっちり固定しました。これでエアコン本体が壁から落ちてくる事はないでしょう。
この機械は軽いですが、最近の機械はうるるとさららなんかになると本体の重さが20キロを超える物もありますね。その重さの機械は薄いベニヤや石膏ボードだけでは不安があります。なのでそういう場合もしっかり奥にあるコンクリートに打ち込むようにしていますよ。
配管接続後、真空ポンプで真空引きをしっかり行います。真空引きをせずにエアパージする業者も今だにいるみたいですが、うちでは必ず真空ポンプを使用します。
真空引きをしたら10分ほど放置しゲージが戻らない事を確認し弁を開放します。
エアコンも綺麗になり、とても気持ちのいい風が出ていましたよ。
お引越しの際はエアコン完全分解クリーニングの大チャンスです。本当に新品の時に近いぐらい綺麗にできます。そんなチャンス逃すわけにはいかないですよね。
お引越しの際のエアコン業者をお探しの方はオフィスKを是非ご検討下さい。
エアコン取り外しから完全分解クリーニング、そして新居への設置まで一貫して任せられるので手間が省けますね。
ちなみに、ガスを補充する事はありませんでしたが、こちらのエアコンは410のガスでしたので、僕が持ってる32のガスではダメでした。
2016年製と新しめの機種でしたが、410を使用しているエアコンもありますので補充する際にはしっかりガスの種類を確認しましょう。
お引越しシーズンど真ん中ですが、最近はエアコンクリーニングより取り付けの依頼の方が多くなっています。
去年の今頃は業務用エアコンクリーニングが多かったんですが今年はほとんどやっていません。不思議です。
さて今回は、お引越しの際に取り外したエアコンのクリーニングと、新居への取り付けとなっています。
引越し業者が前の住居から取り外し、新居まで運搬はしてくれていましたので、うちにはクリーニングと設置のご依頼でした。新居は新築の綺麗なマンションで、エアコン用の穴も開いていたのですが、リビングのエアコン用コンセントが200vになっていたので、コンセント交換と電圧交換も一緒にやる必要がありました。
エアコン本体は2.5kwと3.6kwで3.6kwの方は100v仕様になっていたので電圧交換が必要でした。
まずはエアコンクリーニングから始めていきます。
取り外してあるので、隅から隅まで丸洗いです。
容量は違いますが、2台ともほとんどのパーツは同じものでした。熱交換器についているサーミスタが2.5kwは1つだったのに対して3.6kwが2つだった事ぐらいでしょうか。
取り外してあるエアコンをクリーニングするのは非常にメリットが多いです。
分解が容易ですし、室内の壁などのような養生がほとんどいらないのでとてもやりやすいですね。そして汚れも隅々まで落とせるのでお引越しの際のエアコンクリーニングはとてもお勧めです。時間も短縮できますし、新品に近いぐらい綺麗に洗えますし臭いも取れますのでメリットだらけです。
壁に設置されていても熱交換器はもちろんの事、シロッコファン、その他の樹脂部分も綺麗にできますが、取り外してある状態の方が作業が安全です。
設置されている状態で完全分解すると配管に変な角度でテンションがかかるとガス漏れの可能性も出てきますので。
以前は無理してでも完全分解をやっていましたは、1人作業の場合は無理できないので、最近は取り外してある場合だけ完全分解するようにしています。
クリーニング後、組み立てたら設置工事に移ります。
どちらのエアコンも内部、外部ともにスリムダクトもいらないとの事でしたので、テープ巻きで仕上げました。
真空引きもしっかりと行います。真空を確認したらガスを解放し試運転します。
この日の沖縄は3月の割には蒸し暑く、冷房運転後すぐにドレンが確認できました。
エアコンの風も無臭で気持ちいい風が出ていて小さなお子様がいるご家庭でしたので当分は安心してお使いいただけるでしょう。
このように、エアコンのクリーニングから設置までを一貫してできるのがウチの強みです。エアコンの事なら家庭用、業務用問わずオフィスKまでご連絡下さい。
高級マンションのリビングなんかによく設置されている家庭用天井埋め込みエアコンクリーニング及びドレンアップポンプ・フロートスイッチ交換です。
今回の作業はエラーで止まってしまったエアコンでした。
依頼主様がPanasonicのサービスマンに診てもらったところ、ドレンアップポンプとフロートスイッチの交換が必要と言われ、分解しないといけないのでどうせならそのままエアコンクリーニングまでやったらどうかと提案され、僕に依頼が回ってきました。
業務用でも家庭用でも天井埋め込みタイプのエアコンにはドレンアップポンプというのがついています。冷房運転中に発生する結露水を機械の力で最大85㎝ほど持ち上げて、そのあとは自然勾配を利用して屋外へと排水していきます。
しかし、このポンプが故障してしまうと排水ができなくなってしまい水漏れが発生しますね。そこで、水位が上がりすぎた場合水漏れを起こす前に運転を止めるように信号を出す装置がフロートスイッチというものです。
普段何気なく使用しているエアコンですが、本当によく作られていますね。
まずは分解していきます。
家庭用天井埋め込みエアコンは分解していくと自然と完全分解になるのでとても綺麗にクリーニングする事ができますが、それなりの知識と経験が必要なタイプだと個人的には思っています。
前にありましたが、他の業者に3か月前にクリーニングしてもらったけど臭いが全く取れていないので違う業者を探していたところオフィスKに依頼してくれたお客様がいらっしゃいましたが、いざ分解してみると全くクリーニングされていません。
おそらく分解してみたができなくて、熱交換器だけを洗って本体は手の届く範囲で吹きあげただけでした。そういう業者もいるので、家庭用天井埋め込みタイプのエアコンクリーニングは業者選びが大切ですね。
話が逸れましたが、分解したパーツがこちらです。本体パネル・ドレンパンはもちろんの事、オフィスKではシロッコファンまできちんと分解します。
写真には写っていませんが電装品・ファンモーターも外してあります。
全ての部品を外すと熱交換器だけが残ります。
分解したパーツは外で洗いますが、なにせたくさんのパーツを外していますので外作業が長くなりますが、屋内作業は熱交換器のクリーニングに集中できるので細かい部分までクリーニングする事ができます。
そして今回のエラーで交換が必要だったドレンアップポンプとフロートスイッチがこちらです。エアコンクリーニングの際どの道外す部品なので、交換だけに費用をかけるよりはついでにクリーニングした方がいいですね。
本当に考えにくいですが、このドレンアップポンプとフロートスイッチを外さないでクリーニングする業者もいるようです。僕は故障が怖くて必ず外しますが、色んな業者さんがいますね。
熱交換器の洗浄が終わったらブロワーである程度の水分を飛ばし、洗浄したパーツを組み立てていきます。
組み立て完了後はエラーも消えて正常に運転しているのを確認してこの日の作業完了です。
ご依頼ありがとうございました。
沖縄県浦添市にて三菱製業務用エアコンクリーニングです。
今回のエアコンは6馬力天吊りタイプのエアコン4台の依頼でしたが、最近冷えが悪くて買い替えを検討しているとの事で伺いましたが、ガス漏れなどはなかったのでクリーニングすればまだまだ使用可能だと思いますのでクリーニングしてみましょうと提案させていただきました。
高さが3m50㎝ほどの位置に設置されていたので脚立の昇り降りや作業にいつもより慎重さが必要でした。
普段は5尺か6尺の脚立でだいたい間に合いますが、今回は10尺の脚立で対応です。新築の建築現場などではよく使う高さの脚立ですが、クリーニングではなかなか出番はないですね。
こちらのエアコンは2008年製と記載されていましたので11年間はフィルターのみの清掃しかした事がなく、初めてのエアコンクリーニングだそうです。
下から見ただけでもそれなりの汚れが確認できます。吹き出し口付近が結露しているのも見えます。
ルーバーにはその結露が原因なのか白い綿のようなカビが付着しているのも確認できます。4台ともほとんど同じような汚れでした。
4台のうち1台だけですがクリーニング前に風速を測ってみましたが、風速1.8s/mほどで吹き出し温度が16度ほどでした。
温度は十分ですが風速が弱いです。こうなると先ほどの写真で確認できた結露が発生しやすくなります。このエアコンは白い冷気が出ているのも確認できていました。
どちらも熱交換器が目詰まりすると起こる症状ですね。
早速分解していきますが、分解するにあたり特殊な事はないので細かい工程は省かせてもらいます。
分解したドレンパンですが、プラスチック部分に黒いカビ、吹き出し口に近い断熱材付近には白い綿のようなカビが見えますね。
目には見えませんが、風でカビが飛んでいたかもしれませんね。
続いてシロッコファンですが、こちらも本来真っ白なはずの部分がカビで真っ黒に。ファンモーターと切り離して高圧洗浄機で徹底的に洗浄します。
油汚れがなかったのでパーツの樹脂部分の汚れは比較的落ちやすかったです。
熱交換器の洗浄です。熱交換器を表面から見ても目詰まりは確認しづらいです。この天吊りタイプのエアコンは構造上、熱交換器裏側から徹底的に洗浄しないと目詰まりは解消できません。もちろん表側からもやります。
違う業者さんではシロッコファンを外さずにそのままクリーニングする業者さんもいるようですが、シロッコファンを外さないと熱交換器裏側は洗浄できません。表側だけ綺麗にして見た目だけ綺麗にしているという事です。
熱交換器の洗浄だけで1台40分以上かかりました。そのうち裏側からの洗浄が30分ほどでしょうか。裏側からの洗浄がそれだけ重要という事です。手が入りづらいから作業がはかどらないのもありますけどね。
洗浄後のドレンパンとシロッコファンも綺麗になりました。
洗浄したパーツを組み立てて試運転していきます。見た目が綺麗になるのは当たり前の事です。大切なのはエアコンクリーニングした事によって能力が復活したかどうか、臭いが改善されたかが大切です。
今回の問題点は風速が弱かった事でしたので、洗浄後風速を再度計測してみます。
先ほど1.8s/mほどだった風速がなんと4.8s/mほどまで回復していました。白い冷気も出ていません。これで結露する事もおそらくないでしょう。これでも結露するようなら使用環境の問題になってくるので、その場合は保温テープなどで対応するようにしましょう。
エアコンクリーニングで見た目が綺麗になったと喜ばれるのはとてもいい事なのですが、エアコン本来の性能に少しでも戻してあげる事が本来の目的です。
言い方も『エアコンクリーニング』ではなく『エアコンオーバーホール』が適当な表現ですが、オーバーホールと言ってもピント来ない方が多いのであえてエアコンクリーニングと言っています。
風速も戻った事で電気代が少しでも安くなることを期待してこの日の作業終了です。ご依頼ありがとうございました。
※実際の現場の写真と交えながらご紹介していきたいと思います。
National製CS-22RFH2006年製ルームエアコンクリーニングです。
13年目の機種になりますが、今回が初めてのエアコンクリーニングです。
フィルター自動お掃除機能はついていないノーマルタイプとなっております。
寝室に設置されていてあまり使ってないからそこまで汚れてないと思うよとお客様はおっしゃっていましたが、使用頻度は低くても設置から13年が経っているのでそれなりに汚れていました。
というかかなり汚れていました。
試運転してみると臭いもありましたが、長年使用している方は毎日嗅いでいる臭いなので気にならない方が多いですね。エアコン内部の汚れというのはエアコンの性能低下・水漏れ・風がカビ臭いなどの症状が出ます。
この中で水漏れは一大事なので皆さんすぐに対応しますが、反応が遅くなるのが性能低下(具体的に言うと年々風が弱くなってくる)と風がかび臭い症状です。どちらも徐々に徐々にその症状が発生するので、使用している方が気が付きにくいのが特徴です。
ここでエアコンクリーニングのタイミングの見極め方の一つとして提案ですが、目視で見極める事をお勧めします。
エアコン本体というのは壁の目線より高いところに設置されている事がほとんどで、手が届かない場合もあります。その場合は無理しないで下さいね。
ここでは踏み台に乗るとか背伸びで届いている事を前提に説明します。
まず、本体前面のパネルを外します。ここで見えてくるのがフィルターですね。ここに埃がたまっていると風が弱くなります。そのフィルターを外すと奥に見えてくるのが熱交換器をいう銀色の部分です。熱交換器というのは本来銀色ですが、今回の現場のエアコンは13年間の汚れが溜まっていたのでこういう色になっていました↓
カビで黒くなっているのがぱっと見で分かりますよね。目視で確認できる一つ目です。
続いて二つ目の確認箇所ですが、こちらはシロッコファンと言って風を発生させる部分です。こちらの確認方法は、運転中にエアコン本体を下から覗くと風向を調整している羽根があります。それの奥の方に丸い横長の筒状がありますので、それに埃が付着してないか確認してみて下さい。こちらの部品はほとんどのメーカーが黒い部品にしていますので、カビは判断しにくいです。
下の写真はシロッコファンを外した写真です。綿埃が付着して羽根と羽根の隙間をふさいでいるのが分かりますね。こうなると風量低下の症状が顕著に表れるようになります。もう少し隙間がふさがれると水が垂れてくる事もあります。
僕らエアコン屋というのは風速計や温度計なども使用して修理が必要なのかクリーニングで改善できるのかを総合的に判断しますが、この2か所を確認する事がエアコンクリーニングのタイミングをご家庭でも判断できる材料かなと思います。
下から覗く場合は中が暗くて見えにくいと思いますが、スマホのフラッシュ機能などで照らすとすぐに分かります。
熱交換器のお手入れに関しては市販のスプレーがありますが、シロッコファンのお手入れ用品は今のとこ有力なのはなそうですね。
たまにシロッコファンを自分で掃除しようと割りばしかなんか突っ込んで羽根を何枚か折ってしまう方がいらっしゃいます。一枚二枚ぐらいでは異音はしませんが、あまりよくはありませんのでプロに頼んだ方が無難でしょう。
さきほどの写真で真っ黒だった熱交換器も本来の銀色を取り戻しました。油汚れはついていませんでしたが、かなり長い時間、表からも裏側からも高圧洗浄しました。それだけ長年の汚れがこびりついていたという事ですね。
(洗浄後の写真撮っていなかったので別の機種の写真です。)
シロッコファンの洗浄後はしっかり隙間が確保されていますので、これなら風がきちんと出るはずです。
他のパーツも綺麗に洗浄して組み立てた後試運転して引き渡し完了です。
いかがでしたか?
よくエアコンクリーニングは1年に1回が目安と言いますが、使い方や設置場所によって汚れ方は千差万別です。1年どころか半年に1回クリーニングした方がいい場合もあります。
なのでこのように目視で判断する事が一番いいかなと個人的には思います。
エアコンクリーニングはオフィスKまで。
こんにちは。
エアコン購入を考えているがどれにすればいいか悩んでいる方が多いようです。
そこで、現役のエアコン屋から見るエアコンの選び方を一緒に考えてみたいと思います。
こちらの写真のエアコンはPanasonic製のフィルター自動お掃除機能付きエアコンです。
型番だとCS-E404C2Z-Wとなっています。
(過去のブログで全く同じ型番のエアコンクリーニングをしています)
→Panasonicフィルター自動お掃除機能付きエアコンクリーニング
購入を検討している方の半分以上の方は家電量販店に行き、販売員と相談して購入されていると思います。
ですが!ここが一番の問題なんです。この販売員達がノーマルのエアコンを勧める事はありません。
絶対にこのフィルター自動お掃除機能付きエアコンを勧めてきます。
謳い文句として言ってくるのが『こちらのエアコンは10年間お手入れ不要です!手間がかかりません!だからお勧めなんです!』という具合です。
こう聞くと多少高くてもこっちにしようかなと思ってしまいますよね?
そう言われて購入したお掃除機能付きエアコンの内部を見てみましょう。
↑こちらはお掃除ロボットもドレンパンもシロッコファンも分解した写真ですが、販売員が10年間お手入れ不要と言っていたエアコン内部がこの通りです。
この機種2014年製なので、販売員の方が言っていた10年のまだ半分の5年目ですよ?
後5年クリーニングしなかった時の汚れを考えると恐ろしいですよね。
こちらは分解したパーツですが、左側にあるフィルターを見てみて下さい。
フィルターですらお掃除されていません。まさに本末転倒です。
シロッコファンとドレンパン はご覧の通りの汚れ具合です↓
そもそもフィルター自動お掃除と言っていますので、フィルター以外はお掃除しません。
なので↑の写真のパーツが汚れるのは当たり前ですが、それでも10年間お手入れ不要と謳うのはいかがなものかと甚だ疑問です。
購入される方(特に年配の方)はこれを信じて購入したのに結果クリーニングが必要だったと落胆される方もとても多いです。
しかもお掃除機能付きエアコンの場合、クリーニング費用も高くついてしまいます。
何故なら分解に専門の知識と技術が必要になってくるからです。
フィルターのお手入れだけならご自分でもできますよね?
その為だけにわざわざ高いエアコンを購入する必要があるでしょうか。
こちらはクリーニング後の熱交換器とシロッコファン、ドレンパン です↓
エアコンクリーニングをして初めてここまで綺麗になります。逆に言うと、エアコンクリーニングをしないと何の意味もないでしょう。
僕のお勧めはというと、普通のエアコンを購入して、2〜3年に一度エアコンクリーニングするのが理想かと思います。もちろん汚れ具合によって毎年されてもいいと思います。
その方が常に爽やかな空気の中で生活する事が出来ると思いますよ。
エアコン購入、設置、クリーニングはオフィスKまで
Panasonic業務用エアコンクリーニングです。
今回は歯医者さんの診察室に設置されている埋め込みタイプの業務用エアコンです。
年式が2011年製と記載されていたので今年で8年目の機種でした。
今回エアコンクリーニングの依頼は初めてという事でしたが、最近エアコンをつけると変な臭いがして気になっていたそうです。
早速分解していきましょう。
いきなり熱交換器ですが、熱交換器自体はアルミなので本来シルバーですが、カビの不着によって黒くなっています。
周りの発泡スチロール部分もカビが不着しているのが分かりますね。
分解したパーツがこちらになります↓
エアコンのメーカーや機種によっても違いますが、パネルの角っこのはルーバーモーターが隠れていますので、これはちゃんと探し当てて必ず外します。
外さないでクリーニングしてしまってもすぐに壊れるかと言うとそうではありませんが、濡らしてしまうと将来サビが出てしまい、ルーバーが機能しなくなってしまいます。
今回の機種はルーバーモーター2つでしたが、ほとんどの機種は4つ角全てにモーターが入っていますので、クリーニングする際は探し当てて下さい。
三菱製は分かりやすくて外しやすいんですが、ダイキン製はとても分かりづらいし外しづらいです。
もちろん機種によりますが、化粧パネルの中の発泡スチロールの中に隠れていたりします。
熱交換器を特殊な薬品と十分な水で洗い流し、カビ汚れもだいぶ取れました。
発泡スチロール部分に付着していたカビは熱交換器を洗浄する薬品とは違う薬品をブラシにつけてで手でこすりました。
ここまで綺麗な白色を取り戻せました。
今回の写真には載せていませんが、ドレンアップポンプは必ず外してから内部クリーニングをしましょう。そしてポンプの蓋も開けて、中が詰まっていないかちゃんと確認した方が無難ですね。
ドレンアップポンプを戻す際は、蓋にゴムパッキンがあるので忘れないようにしましょう。
そして、ポンプとホースを繋ぐ際にインシュロックで固定する事も忘れないようにしましょう。
組み立て後試運転してみましたが、臭いも取れていて診療所の方も風が爽やかだと言ってくれてとても満足されていました。
作業時間4時間ほどかかりましたが、午後からの診察に間に合いました。
この後は綺麗な空気で診察していただけると思います。
ご依頼ありがとうございました。
Panasonic製CS-H259AZ2009年製エアコンクリーニングです。
こちらの機種はNationalの時のエアコンと同じ構造です。ルーバーの外し方が最近のPanasonic製とは若干違いますが大きな問題ではないでしょう。
今回のお客様は去年の夏にエアコンが効かないとの事で故障かと思い、設置した業者さんに診てもらったそうです。
その業者さんは故障ではなく恐らく汚れが原因ではないかと思い、僕を紹介してくれました。
そちらの業者さんは設置専門なのでクリーニングはできないので僕のところに依頼が来たようです。
早速クリーニング前の試運転をしてみたところ、横長の吹き出し口の真ん中辺りからしか風が出ていなくて、右側と左側からはほとんど風が出ていませんでした。
風速を測ってみたところ、右側と左側は0.3m/s程度で真ん中は2.3m/s程度でした。
明らかに風が弱いです。
これだと恐らく水が垂れてきたりしていたはずです。
分解していきましょう...
電装品を外しドレンパンを外すと中にあるシロッコファンが丸見えになります。(ドレンパンを外さなくても下から覗けば見えます)
見えますか?本来あるはずの羽根と羽根の隙間が埃でほとんど埋まってしまっています。
これでは風が出てくるはずがありません。
下の写真と上の写真は同じに見えますが、シロッコファンを外してあるので内部の奥の方まで見えています。
はっきり言って真っ黒です。
そういえば臭いも気になると言っていました。
そして熱交換器もはっきり言って真っ黒です。
外したパーツです。全てのパーツがかなりレベルの高い汚れになっています。
お客様に完全分解クリーニングのご案内もしましたが、予算が合わなくて通常のクリーニングとなりました。
設置が2009年なので今後は買い替えも検討されるそうなので賢明な判断だと思います。
なかなかこんなアップで見れる部品ではありませんが、これだけ汚れていると臭いが気になるのも納得ですね。
パーツの洗浄後です。見違えるほど綺麗になりました。
先ほどまで真っ黒だったドレンパン・ルーバー、そして埃まみれだったシロッコファンも綺麗になりました。
これなら臭いは取れているでしょう。
もう一つの臭いの原因であった熱交換器も綺麗にシルバー色を取り戻しました。
表と裏から交互に何度も高圧洗浄機で洗い流し、実際に熱交換器に鼻を近づけて匂いを嗅いでみて、カビの臭いがしなくなるまで洗浄します。
先ほど真っ黒だったエアコン内部のカビ汚れもこの通り綺麗に取れました。
洗浄後に組み立てて試運転です。
風速は右側、真ん中、左側全てで4.7m/s程度まで回復していました。
お客様も少し離れたところに腰を降ろしていましたが、『おーーー!風が出てるのが分かる!しかも全然臭くない!』
と、とても喜ばれていました。
その反応を見るたびに嬉しく思います。
今回の汚れはなかなかレベルの高い汚れでした。通常、2時間ほどで分解から組み立てまで終わりますが、今回は3時間ちょっとかかりました。
単純に洗浄時間が長くなったからですが、うちでは追加料金などはいただきません。
ご安心ください、通常料金です。
エアコンが効かない、臭いが気になるなどエアコンの異変はオフィスKまで。
Panasonic製CS-224FR吹き出し口右側水漏れ対象機種エアコンクリーニングです。
この機種はとても多く普及していますね。
多く普及している分、エアコンクリーニング後の謎の水漏れに悩まされているエアコンクリーニング業者さんが数多くいらっしゃるのが現状です。
実際去年の夏、この水漏れ対策のブログを検索された方から数多くの問い合わせをいただきました。
皆さんこの水漏れに悩まされて藁にもすがる思いでネット検索したら僕のブログにたどり着いたみたいですね。
僕のブログがお役に立ててとても嬉しく思います。
さて、本題のエアコンクリーニングですが、分解する工程は省かせてもらいました。
いきなり分解後の写真です。
ドレンパンがセパレート型なのでいつも通りドレンパンとシロッコファンも外しています。
内部の上の方までカビが付着していますね。ここのカビ、汚れはドレンパンとシロッコファンを外さないと洗えない箇所です。
これらを外さないでエアコンクリーニングしてしまうと、カビが多く残ってしまいます。表面だけ綺麗になりますが、内部は汚れたまんまとなります。
熱交換器にカビが付着しているのが分かります↓
今回は寝室に設置されているエアコンなので油汚れは付着していませんでした。
分解したパーツです↓
ドレンパンの内部とシロッコファンのアップです↓
外して間近で見てみると分かりますが、ドレンパンにはカビが、シロッコファンには埃が付着しているのが分かりますね。
このカビを部屋中にまき散らしていると思うと嫌な気分になりますよね。
洗い終えたパーツです↓
上の写真と比べると綺麗になっているのが一目瞭然ですね↓
とても綺麗に洗えました。これだけカビを落とせれば小さなお子様がいるご家庭でも安心ですよね。
内部もご覧の通り綺麗になっています↓
熱交換器も本来の色を取り戻しました↓
シロッコファンのシャフトにはめる部品にグリースを追加しておきました↓
組み立て後試運転しています↓
今回の機種が水漏れを起こす可能性のあるエアコンでしたので、一応ブチルテープで水漏れ対策はしておきました。
この時期はクーラーは使わないので大丈夫ですが、数か月後のクーラー使い始めの日に水漏れしたら洒落にならないですからね。
どうせ分解したなら補修しておいて損はないでしょう。
今やらないで夏の繁忙期に呼ばれるよりはいいかなと個人的には思います。
今回もご依頼ありがとうございました。